DegasがAIの公平な利用を目的としたグランドチャレンジ助成金を獲得し、大規模言語モデルを活用したAIシステムの開発に着手

August 28, 2023

AIを駆使した、リジェネラティブ農業の普及のための画期的なプロジェクトを促進

Degas(デガス)株式会社 (本社:東京都渋谷区、代表取締役:牧浦土雅 以下、Degas)は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が資金提供し、人工知能(AI)、特に大規模言語モ(LLM)の途上国での公平かつ責任のある利用を目的としたグランドチャレンジの助成金を獲得したことを発表いたします。Degasは『気候変動対策のための現場スタッフの意思決定支援』というタイトルのもと、リジェネラティブ農業の普及のための画期的なプロジェクトを促進してまいります。

現在急激な発展を遂げているAI分野において、公平かつ責任のあるAIの利用により、世界で最も困難な課題の解決や世界的な格差を是正することは喫緊の課題となっています。ゲイツ財団は、新たなグランドチェレンジ事業として低・中所得国(LMICs)において公平なAIの利用を推進することで、世界で最も脆弱な人々のニーズを中心に据えて現地の保健、教育、農業、その他の産業を発展させることを掲げています。

Image displays a Degas field agent using the agent-facing mobile application to onboard a farmer.

この度、Degasがアフリカにて推進する、テクノロジーを駆使したリジェネラティブ農業プロジェクトが、ゲイツ財団のグランドチャレンジ事業として採択されました。Degasは自社開発したネイティブアプリと衛星観測によって収集された120万点以上のデータポイントに基づくAI与信判断モデルを構築することで、これまで46,000軒超の小規模農家にファイナンスを提供し、アフリカの農業セクターをリードしてきました。一方で、テクノロジーを駆使したアフリカリジェネラティブ農業の推進においては、手法の詳細な管理、およびスケーラビリティの実現という二つの課題に直面していました。そこで、今回の採択によりゲイツ財団から開発費の資金提供を受け、独自のLLMベースのシステムを開発し、既存のDegas現場スタッフ(以下、フィールドエージェント)が現在使っているネイティブアプリに統合することを目指します。リジェネラティブ農業の実行に関する農業知識や営農指導法をシンプルなインターフェースで提供することで、農家への指導とリジェネラティブ農業への移行を加速させます。本プロジェクトではDegas独自のデータ収集、分析基盤を活用し、フィールドエージェントが使うアプリへのLLMの導入により、気候変動へのインパクトの創出を強化し、数百万軒の小規模農家に恩恵をもたらす可能性を秘めています。

Degasの本プロジェクトは、ゲイツ財団が採択した50のAIへの公平なアクセスの形成に貢献するグランドチャレンジの1つになります。低・中所得国がAIの力を有益に活用することを支援し、急速に進化するAI技術の開発プロセスにおいてゲイツ財団と連携いたします。この資金提供を受けるために、Degasはじめとしたグランドチャレンジ受賞者は、AIへの公平なアクセスの形成に貢献するプロジェクトの募集に応じ、世界中103カ国から1,300件以上の提案書の中から採択されました。これらの助成金は、いずれも低・中所得国のコミュニティ、研究者、政府が経験する具体的な課題の解決、もしくは軽減させる機会を生み出します。プロジェクトの成果は、AI利用の公平なアクセスを推進したのかエビデンスベースで検証され、レポートとしてまとめられる予定です。

グランドチャレンジについて:

グランドチャレンジは、未解決の問題を集約することでイノベーションと進歩を加速させることができるという100年以上前の考えに由来しています。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団と同グランドチャレンジ資金提供パートナーは、2003年に助成金提案の公募として開始され、最も困窮している人々のために、差し迫った世界的なヘルスケアや開発問題の解決に焦点を置いています。100カ国以上の多様なソリューションに対し、累計3,600件の助成金を授与し、最もインパクトのあるグローバルイノベーションエコシステムの形成を目指してきました。同財団とグランドチャレンジパートナーは、最も困難で緊急性の高いグランドチャレンジに取り組むイノベーターを支援するため、今後もRFP(提案依頼書)を立ち上げる予定です。詳しくは、grandchallenges.orgをご覧ください。

Degasについて:

Degasは、”人々の生活を劇的に変える”というビジョンを持つテックスタートアップです。サブサハラアフリカにおいて、自社開発したネイティブアプリとデータドリブンな現地オペレーションを活かしたオンデマンドなデータ収集、AIを駆使した与信判断を用いて、これまで一般的な金融機関の融資対象にならなかったアフリカの小規模農家累計46,000軒・20,000ヘクタールにファイナンスを提供し、回収率95%を実現。小規模農家の生産性と所得の向上に寄与してまいりました。また、”アフリカから世界の脱炭素化に貢献する”という新たなミッションを掲げ、現在400ヘクタール(アフリカ最大規模)でのリジェネラティブ農業(サステナブル農業)を実施中。農業・土壌経由での二酸化炭素の隔離と、投下肥料量の削減に挑戦しています。

Degas株式会社について:

会社名:Degas株式会社/ Degas Ghana Ltd.

代表者:牧浦⼟雅

HP: https://degasafrica.com/

資本⾦:256,106,799円

従業員数:140⼈

事業内容:事業内容:テクノロジーを使った小規模農家マネジメントを中心とした、アフリカ⼩規模農家のへのファイナンス、リジェネラティブ農業、高品質なカーボンクレジット創出、関連テクノロジーの開発

本リリースに関するお問い合わせ:

Degas株式会社
お問い合わせ先:info@degasafrica.com

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